歯科治療

歯周病とは

様々な微生物の塊を、プラーク(歯垢)と呼びます。
このプラークが、歯の隙間や歯肉溝にたまることで歯肉が炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。歯肉が炎症を起こして腫れ上がると、歯と歯肉の間の溝が深くなり、そこへ一層プラークがたまってしまい、歯石もでき、ますます炎症が進んでいきます。
炎症を起こした溝を拠点として炎症が広がり、歯の土台を破壊して最終的に歯が抜け落ちてしまうのです。(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)

「新・歯周病を治そう」この本は、患者さん用に書かれた非常にわかりやすい内容です。歯周病と全身疾患の関係なども詳しく説明してあります。宮下歯科医院の待合室においてありますのでご覧下さい。

歯周病の進行と状態

歯肉炎(★:歯肉ポケット 2~6㎜)
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉が炎症で腫れて、歯肉ポケットになりました。 まだ歯根膜や歯槽骨は破壊されていません。(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
この段階で、プラークをとり適切なブラッシングを行えば、すぐに健康な歯肉に戻ります。

軽度歯周炎(★:歯周ポケット 3~5㎜)
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉が炎症で腫れて、歯肉ポケットになりました。 まだ歯根膜や歯槽骨は破壊されていません。(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
いちど破壊された歯槽骨は元には戻りません。早急な治療が必要となります。 中等度歯周炎(★:歯周ポケット 4~7㎜)
炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつき始めました。歯周ポケットもかなり深くなっています。(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
歯のぐらつきもひどくなり、これ以上炎症が進行すると歯を保存することが出来なくなります。 重度歯周炎(★:歯周ポケット 6㎜以上)
歯槽骨が歯の根の長さの半分以上破壊され、歯はグラグラです。(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
この状態で歯を残すことはほとんど不可能です。この段階にならないように早期の歯周治療を心がけましょう。 歯の脱落
最後には歯が抜けてしまいます。(引用 砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
歯が抜けてしまったところは、残念ながらインプラントや義歯で修復するしかありません。天然の歯に勝るものはありません。

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