歯周病とは
様々な微生物の塊を、プラーク(歯垢)と呼びます。
このプラークが、歯の隙間や歯肉溝にたまることで歯肉が炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。歯肉が炎症を起こして腫れ上がると、歯と歯肉の間の溝が深くなり、そこへ一層プラークがたまってしまい、歯石もでき、ますます炎症が進んでいきます。
炎症を起こした溝を拠点として炎症が広がり、歯の土台を破壊して最終的に歯が抜け落ちてしまうのです。
治療の流れ
1.来院
歯周病は治る病気です。「歯周病かな?」と思ったらまずは当院にお越しください。
宮下歯科医院では、患者さん・歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・受付のチーム治療を行っています。
2.歯周病検査
歯周病治療の第一歩はお口の中の情報集めです。検査から得た情報が治療に役立ちます。
検査内容
◆口腔内写真
◆レントゲン写真
◆お口の模型の型取り
◆歯周ポケット検査
◆歯の動揺度検査
◆歯周病原菌検査・唾液検査
3.カウンセリング
集められた情報をもとに院長より現在のお口の中の状態を説明し、これからの治療計画を説明します。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
4.歯周病基本治療
歯周病治療は歯科医師と担当の歯科衛生士が行います。
歯周病治療
◆歯ブラシ指導
◆歯石除去
◆禁煙指導
◆間食指導
5.メンテナンス
歯周病は再発しやすい病気です。お口の健康を維持するためには約3カ月毎の定期的なクリーニングとチェックが必要です。
回復したお口の中の健康を保ちましょう!
メンテナンスの詳しくはこちらをご覧ください。
生活習慣の改善
歯周病は生活習慣病です。毎日の生活の中に歯周病にかかりやすくなるリスクファクター(危険因子)が潜んでいます。
その中でも最大のリスクファクターは喫煙の習慣です。もしあなたがタバコを吸っているのなら禁煙をおすすめします。
また、歯周病の予防には食生活の改善も大切です。甘いもの、柔らかいもの中心の食生活を改め、繊維質の野菜、ビタミンCの豊富な食べ物などをとり、バランスの良い食生活に心がけましょう。肥満も歯周病と関係があることが解ってきました。
当院では「唾液検査」を取り入れています
近年、口腔内環境と糖尿病などのさまざまな内科疾患との関係が示唆され、口腔内の局所疾患の予防だけでなく、全身疾患予防の観点からもオーラルケアが重要視されています。
当院で採用している唾液検査システムは、採取した唾液を口腔内トラブルに関係が深い7つの項目を5分で同時測定するものです。測定結果をレーダーチャートに反映し、ビジュアル化することで、自覚しづらい口腔内の状態を、客観的なデータを通じて把握することができます。
検査はお渡しする水でお口の中を10秒間すすぐだけで、検査結果も数分でわかります。
上図のように、口腔清潔度、歯の健康、歯ぐきの健康の状態が一目でわかります。
測定データをもとに、お口の健康のために適切なアドバイスをいたします。
お口の健康をたもつには、治療が終わった後も毎日ケアをきちんとすることが大切。そのためには定期健診でかかりつけ歯科医・歯科衛生士によるメインテナンスとサポーティブ治療(SPT)を受けましょう。
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
治療が終わった後のメインテナンスが最も大切です。私たち歯周病の専門医とスタッフがが皆様のお口の健康を長期にわたりサポートしていきます。
あなたの担当は歯肉から上の部分
毎日の正しい歯みがきでケアしてください。
歯科医師・歯科衛生士の担当は歯肉で隠れている部分
歯肉でかくれた部分にたまってしまったプラークや歯石は歯みがきでは取れません。専門医におまかせください。
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
歯周治療はチーム医療です。患者さんにも大事な役割があります。 メインテナンスでお互いの役割を確認しながら、健康なお口を守っていきましょう。