歯周病の治療は、いくつもの検査結果をもとに患者さんと歯科医師、歯科衛生士と綿密な話し合いのもと、患者さんに納得していただき治療計画が立てられます。
歯周病の原因を取り除きお口の健康を取り戻すことと、患者さん自身で健康管理ができるようになることが最終目的です。
最後まであきらめずにがんばりましょう。
スケーリング・ルートプレーニング
歯肉の炎症がある程度おさまったら、本格的な治療に入ります。
ハンドスケーラー(A)や超音波スケーラー(B)といった器具でポケット内のプラークや歯石、病気の部分を取り除きます。
また、グラグラする歯を固定したり、かみ合わせを調整したりします。
どうしても助けられない歯は、残念ですが抜くこともあります。
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
歯周病の完治
歯周病の最終目標は
・プラークコントロールレコード20%以下
・炎症の消失 ・ポケット検査時に出血なし
・歯周ポケット3㎜以内
・歯肉の色がピンク
・歯の動揺の改善
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
軽度の段階でこの処置を行えば、歯肉もそれほど退縮することなく健康になります。中等度以降では、歯肉が下がり、歯が長くなった状態で治ります。やはり早期の段階での歯周治療が最善です。
お口の健康をたもつには、治療が終わった後も毎日ケアをきちんとすることが大切。そのためには定期健診でかかりつけ歯科医・歯科衛生士によるメインテナンスとサポーティブ治療(SPT)を受けましょう。
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
治療が終わった後のメインテナンスが最も大切です。私たち歯周病の専門医とスタッフがが皆様のお口の健康を長期にわたりサポートしていきます。
あなたの担当は歯肉から上の部分
毎日の正しい歯みがきでケアしてください。
歯科医師・歯科衛生士の担当は歯肉で隠れている部分
歯肉でかくれた部分にたまってしまったプラークや歯石は歯みがきでは取れません。専門医におまかせください。
(引用:砂書房発行「新・歯周病を治そう」)
歯周治療はチーム医療です。患者さんにも大事な役割があります。 メインテナンスでお互いの役割を確認しながら、健康なお口を守っていきましょう。